プロ原作者になる 漫画原作のつくり方(8)新人賞を狙うか、持ち込みデヴューか?

  • 2016.04.12 Tuesday
  • 04:35
JUGEMテーマ:読書


寒河江幹です。

若桜木 虔(けん)・すぎたとおる 編の〇プロ原作者になる〇漫画原作のつくり方を読みました。

■ 応募と持ち込み、どちらが有利?

<回答>
〇どちらかというと、持ち込みの方が有利です。
実際に編集者さんと会って話していると、編集者が何を求めているか❝空気❞が読めます。
また、持ち込み新人賞も多い。
編集者として、持ち込みを採用する場合何かしらの❝冠❞をつけたほうが宣伝しやすいため。

ちなみに「大賞をとった作家は大成しない」というジンクスがある。

<持ち込みの注意点>
〇 どの雑誌が自分に合っているか、最低限チェックしてリサーチする作業が必要。

<持ち込みの手順>
〇編集部に電話「持ち込みたい原稿があるので、担当の方をお願いします」 というだけです。
必ずスケジュール調整してくれます。

〇ページ数  原作13ページ ⇒ 漫画にすると30ページ

<若桜木氏の場合>
〇 「まず少女誌に持ち込む」⇒「向いていないと云われ青年誌に持ち込む」⇒「主人公を変更したほうが良いとアドバイスを受ける」 ⇒ 何度か手を変え・品を変え持ち込む ⇒ 原作大賞の応募をすすめられる ⇒受賞(採用はならず)

〇年齢や性別による差別はあるか?
監督やプロデューサーが「脚本家が自分より年をとっているとやりにくいと感じる」人がいるらしい程度です。
実際には、原作者と漫画家さんが顔を合わせないまま仕事する場合も多い。

■ 成人漫画誌と一般漫画誌の違い

〇成人漫画誌 ⇔ エロ表現
エロ表現は必要だけれども、結局必要なのは「漫画家さんが思いつかない、意外性のあるストーリー展開」です。
しかも、エロシーンでページ数を食われるのでその制約の中で、起承転結の構成と意外性のあるオチを考えなければなりません。

〇編集部の雰囲気は版元によって違う
成人氏と一般市による違いよりも、版元の違いによる差の方が大きく、男性誌と女性誌の差はそれよりさらに大きい。
つまり、出版社のカラーが出る

〇少女漫画の原作に男は乗り込めるか?
スポーツ系や歴史ものならOKだが、オーソドックスな原作は無理。
なぜなら女性心理のポイントが必要だから。
ストーリー作りの世界は、漫画原作であれ、小説であれ女性上位である。

〇ギャラは?
立場は原作者と漫画家さんは同じだが、ギャラは漫画家さんの方が多い。
スタッフやアシスタントを抱えているため。

新人でも怖がらず「持ち込んでみよう」
編集者は、意外と親切です。
なぜなら、その新人が将来どんな大物になるか予測がつかないからです。

山村美沙女史は、新人時代持ち込みをして、その時応対した編集さんにけんもほろろの扱いを受けた。
その後、「ミステリーの女王」の地位をきずいたときに手酷い報復をした、というのは業界でも有名な話。
それ以来、新人は手酷い扱いをされなくなったとさ。

〇持ち込み原稿の最低限
□ キャラが立っているか?
□ 売り(セールスポイント)があるかどうか?
□ 起承転結がまとまっているか
この点だけは確認して持ち込んでください。

〇持ち込み原稿の数
□ 5〜10本を持ち込む
□ それを、ひとつの編集部につき一本ずつ置いて回る
□ 5〜10社を回ることになります

<神保町界隈の版元>
秋田書店・竹書房・祥伝社・角川書店・集英社・小学館・日本文芸社・白泉社・少年画報社・芳文社
しかも、雑誌は一社につき一誌ではありません。

□ 最初の一社だけアポをとって、そのほかは❝飛び込み❞です。
□ ❝門前払い❞は当たり前、つぎを回ればいいという考えで臨むこと。
□ 一発採用はあり得ない。
□ 週に1回、この日は持ち込み日ときめて延々と回り続ける。

〇同じ原稿を持ち込むのか?
□ 「蹴られ」『蹴られ」していくうちに「どこが悪いのか?」「編集者は何を求めているのか?」というずれやニュアンスがわかるようになる。それがポイント。

〇採用の鍵
□ しつこく、定期的に持ち込み続けること。
       👇
すると、執筆者の病気とか事故で原稿が入らないときに「穴埋め」として採用される時がある。

〇 「人生の幸運の総量は限られている」
□ この世界はデヴューしただけでは意味がない
デビュー前に苦労するか、デビュー後に苦労するかのどちらか。
「サインはV」で華々しくデビューした神保史郎さんは、そのご「俺は、こんなはずじゃない」状態に陥り、わずか46歳で亡くなった。

 第一作採用までに平均200回
□ 編集者から言わせれば「5〜10回で来なくなるような根性のない新人はいらない」ということ。

□ メール投稿受付となっている版元も中小ならある。

  👇シングルマザーとそのお子様のためのサイト
下指差し
ウィズチャイルド


プロの原作者になる漫画原作のつくり方 -
プロの原作者になる漫画原作のつくり方 -








プロ原作者になる 漫画原作のつくり方(7)漫画原作を売り込むためのセールス・ポイント

  • 2016.04.11 Monday
  • 12:11
JUGEMテーマ:読書


寒河江幹です。

若桜木 虔(けん)・すぎたとおる 編の〇プロ原作者になる〇漫画原作のつくり方を読みました。

■ 伝記漫画の原作の場合

漫画原作はいろいろと特殊知識を求められます。

〇出版社により制作意図がはっきりした、例えば「小学高学年〜中学生」対象の伝記漫画と云った依頼がある。
そう云ったオーダーで、「織田信長」の幼年期を生き生きとと云った形で来たりする。

〇時代劇でもエピソードの捜索は必要
原稿提出 ⇒ プロットの書き直し ⇒ 提出 ⇒ 書き直し
このようにして8回、主に信長の性格に関する部分の訂正を求められた。

信長についてのエピソードの多くは創作が多い。
⇒突飛なものではなく「あってもおかしくない」程度のものです。

〇時代劇の注意点
人の感情は一緒ですが、行動様式に大きな違いがあることを常に頭に入れておく。
*古風な女性のイメージが形成されたのは明治・大正期である。

〇セールスポイント・その中核は何か?
「なぜそうなったのか」をわかりやすい表現で、読者に最も受け入れやすいセリフを入れる。

〇着想はどこからか?
常にアンテナを張り巡らしている必要がある。
例として、面白くない作品をこのようにすれば面白くなるだろうなと云ったところを切り口にする。

〇切り口は?
主人公の印象的な登場のさせ方を意識する。

例)「YAWARA」…主人公がひったくり犯を巴投げで投げ飛ばしてパンツ丸見え

読み切りの場合はエンディングから考える。

〇既存の「ショートショート集」を読んでみる
他人の作品であるがゆえに、「ここを捻れば」という発想が閃く。
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プロ原作者になる 漫画原作のつくり方(6)初心者が越えられない壁

  • 2016.04.10 Sunday
  • 05:55
JUGEMテーマ:読書


寒河江幹です。

若桜木 虔(けん)・すぎたとおる 編の〇プロ原作者になる〇漫画原作のつくり方を読みました。

■ 漫画家では思いつけない物語

原作者の存在意義 ⇒ 「漫画家さん単独では思いつけないストーリー」

ただし、漫画家さんが受け持つ演出の領分に原作者は必要以上に踏み込んではいけません。

名作「あしたのジョー」の冒頭は、ちばてつや氏が勝手に入れたシーンをめぐて大げんかになりました。

■ アイデアを思い付いたところがスタート地点

<探偵ものの場合>
〇漫画家さんでは思いつかないトリック

漫画家さんは、売れてくれば売れてくるほど細かいことを調べられなくなる。
            👇
原作者は、ストーリーを工夫するのと同時に、そこの情報調べの部分を担当して、それで原作料をもらう。

映像脚本は、一攫千金とはいかないが、漫画原作はメガヒットを飛ばすと、文字通りそれで一攫千金になる。

〇新人だと、思いついた段階で「行ける!」と喜んでしまって、そのアイディアをさらに練ろうとしません。

「一発アイデアはダメ」

〇 効果音をどう描くかは、漫画家さんが受け持つ演出
吹き出しのセリフやナレーション(N)作品に必要なデータ提供をするのが原作者の役目

〇 後日談は漫画家さんの領分
原作は❝漫画家さんが思いつけないこと❞を書くのが使命
そもそも、漫画に後日談はいらない。
「あしたのジョー」に後日談が必要ですか?
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