火野正平とうちゃこ日記(792)2018年秋の旅 茨城 那珂市 BS日本縦断こころ旅

  • 2021.01.11 Monday
  • 00:01




寒河江幹です。
2018年秋の旅、788日目は那珂市です。
「おはようございます」ちゃんちゃんこのような青いハーフコート。黒のパンツに真っ赤なシューズ、紫のキャップで登場します。
「今日から茨城県。水戸の郊外、那珂川のほとりにいます」
「あそこに舟がいっぱい並んで、川で何か採るんだ?何採るんだろ?」
草の上に座って原稿用紙に書かれたお手紙を読みます。

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【古徳沼】那珂市

 私は奥久慈の大子町で生まれ、現在は水戸市に住んでおります。水戸駅発の水郡線や国道118号線はこれからの季節になると、四方の山山が美しく紅葉で彩られ目をみはる程です。
 でも私の大切な「こころ旅」の場所は 水戸から118号線を北に那珂市瓜連にある古徳沼です。古徳沼には北国から沢山の白鳥が越冬のために飛来し春すぎまで過ごしておりました。今から40数年前位になります。東電の茨城支店送電所に勤めていた主人は、古徳沼のまわりにある鉄塔を大きく建てかえる工事がありました。その鉄塔には新しく今までより広く送電線が張りめぐらされました。早朝 朝もやの中、今までのように飛び立って移動する白鳥には 大きく変わった送電線のことなど知るはずがありません。白鳥の数羽は翼をひっかけ、生命をおとすことがつゞき、その土地に住む人たちからの忠告が東電に届き、送電線のまわりにカバーをして太くしたり、白鳥がわかる色づけしたりして やっと事故がなくなってきたと、大変な工事、だったことを主人からききました。主人は「そのうちに白鳥の餌をもって 様子を見に行こう」と約束しました。今まで現場の多かった主人は、車の運転をしてくれる人がいたので、免許を取る機会を逃しておりました。先に定年になった友人に運転が出来ない不自由さを教えられて 休みを利用して定年すれすれ54歳で免許をとりました。昭和3年生まれの主人は慎重だけが取り柄、車の運転をする時は、私がロード・マップを片手に助手席で人間カーナビをつとめ、安全運転を応援しました。10年余りたった頃主人は突然肺炎にかかり、二日の入院で67歳で天に召されてしまいました。古徳沼のドライブもあの時一回きり、25年が「あっ」と云う間にたち 足や腰の痛みで外出もおぼつかなくなった私は当年86歳。時々「あの飛び立っていった白鳥は、今でも古徳沼に帰ってきてくれているだろうか?」と思い出しております。正平さん、今度の「こころ旅」で118号線を走ることがありますか。もし走っていただけたら 少し横道に入りますが古徳沼まで足をのばして下さいませんか。きつい坂道は無かったと思います。主人とは実現出来なかった、日本中の知らない町への車の旅、毎朝夕の「こころ旅」を録画しながら、心深くきざみながら見せていただきます。


 

地図を広げます。「これが水戸市」
「今いるのが正平さんが今指をさしているところ。そこから少し上にずらしたところです」(監督)
河川敷を出発。
しばらく土手を走ります。
土手を降りるとちょっと砂利道を通って田園地帯。
田んぼではトラクターで大豆の収穫中。
正平さんしばらく収穫を見学します。
「あった」正平さん落ちている大豆の殻の中に大豆を発見。
「これ鳥さんとか食うんだろうよ」
作業中のおじさんに問いかけます。
「この大豆はもちろん納豆になるよね〜」
「あれ〜本物だ。この大豆は豆腐とかです。(納豆はもっと小粒の大豆)」
「水戸で大豆だ」
「毎日見てます」
「納豆じゃなかったな」
田んぼを過ぎると畑が多くなり鉄塔が増えてきました。
「こういう鉄塔を建て替えたのかなぁ?」
するとまた大豆の農家が「こころ旅、どこへ行くんですか?」と今度はあちらから声がかかります。
「いつ放送すんの?」
「来週」
2車線道路に出ました。「グリーンのおっちゃんがいるど」
それは厄除けの毘沙門天の人形ででした。
また大豆畑がありました。
細い道になるとまた鉄塔が多くなりました。
「そこを左」(監督)
突当りを右折して国道118号線になります。
「爪連」の文字が標識に出ました。
のんびり歩道を走ります。
古徳沼の大きな看板を左折。
「どこや?沼の香りがしないなぁ?」
すぐかと思いきや道なりにしばらく行きます。
心配になって畑作業中の奥様に聞きました。
「すみませ〜ん、古徳沼はどこですか?」「まっすぐ行けばあります」
さらにまっすぐ行くと「見えた、見学の人もいるのかな?」
とうちゃこ
「見たところ白鳥はオランド」
「これオナガガモだ。首が白い奴、子連れだね」
「白鳥来てんだろ」と見学のおじさんが教えてくれました?
「13ぐらい」
「(いないというのは)昼めし食ってんだ」
場所を変えます。ぐるっと湖をまわり込みます。
再びチャリオを置きます。
「13来てるってよ。まだ田んぼに飯食いに行ってる」
白鳥が4羽、正平さんがよそ見しているあいだに来ました。
双眼鏡を覗きます。
「白鳥じゃ、間違いない」
白鳥の湖のメロディーを口ずさみます。「あってるよな?」
「来ないな」
しばらくすると、空に横一列に隊列を組んだ白鳥が9羽、大きな羽を広げて着水します。
大きな鳴き声を出しています。
正平さん、草に座って再びお手紙を読みます。

読んでいる最中に、白鳥がゆっくりと正平さんの背後まで来ました。
「(おまえら)お手紙わかったん?」



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