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    火野正平とうちゃこ日記(808)2018年秋の旅 神奈川 相模原市 BS日本縦断こころ旅

    • 2018.12.12 Wednesday
    • 21:35


    寒河江幹です。

    2018年秋の旅、797日目は相模原市です。
    「はらはらはら葉っぱが落ちてる。神奈川県なんだけどこれ、おはようございます。緑区の大島にいます」
    大島水場のヤツボというところにいるようです。「あっちに微かに見えるのが相模川」
    「ここ結構崖の上なんだよね」
    「ヤツボってわかる人にはわかるんですよね」移動します。
    「これがヤツボです。御神水。こういう水が湧いているところです。これを生活用水にしていたのかなぁ」
    「崖があるから水が湧いているみたいですね」
    お手紙を見るためにベンチに移動。「ドツボならいつもハマっているけど」
    竹筒のベンチに座ってお手紙を読みます。

    【新磯小学校の校庭に立つくすの木】相模原市

    私の「いつまでも残したい、こころの風景」は、神奈川県相模原市南区磯部にある新磯小学校の校庭に立つ、くすの木です。
    小学5年生になる春、私はこの小学校に転校してきました。
    学校から一本道を出れば目の前には土の道と田んぼが広がり、遠くには大山の雄大な山並み…県内の都市部から引っ越してきた私はこの自然豊かな風景に圧倒され、何もかもが見慣れない、新しい暮らしに不安を覚えたのでした。
    そんな時、心の支えになってくれたのが、校庭の真ん中に立つ大きなくすの木でした。
    実はこの小学校、私の祖父が通っていた学校だったのです。
    祖父は私が生まれる5年前に若くして亡くなっており、私は祖父に会ったことはありません。でも、祖母や母から聞いていた沢山の想い出話とアルバムの中の優しい笑顔を見ていると、いつも私を見守ってくれているように思え、そんな祖父と同じ小学校に通えることがとても嬉しかった。
    「おじいちゃんも、このくすの木に触ったり、この木の周りで遊んだのかな」と思うと、心細い気持ちも消えていくような気がしたものです。その頃の日記には、くすの木と祖父のことばかり書いていたと記憶しています。
    少しずつ学校生活に慣れ、友達もできて、私もくすの木を拠点にかくれんぼや「だるまさんがころんだ」をするようになりました。
    遊びの中には、いつもくすの木がいたように思います。学校の校庭の真ん中に大きな木がそびえ立つ風景は、少し珍しいかもしれません。
    いつも子どもたち、学校を見守ってくれているようなくすの木、いつまでも元気で、あの場所に立っていて欲しいと願って止みません。


     

    「くすの木好き。いい匂いがするもんな。校庭の真ん中邪魔じゃなかったかな。ちなみに関西では『だるまさんがころんだ』を『坊さんが屁をこいた』といいます」
    地図を広げます。相模原市を見つけ大島ありました。相模川を下って下磯部あたりです。
    日々神社の幟のある所を出発。
    「今日はあったかいです。お日様差してる」
    坂を下った先には相模川が眼下に広がっていました。軽快に走ります。
    「こんなのがおった」ヤギが三匹。正平さん止まって餌を少しあげます。「なんでこんなとこにいるの?」
    「メェ〜」「あっお腹あんなに大きい」すると管理人のような方が来て餌をあげます。
    「食べ過ぎで大きいんだよ」正平さんに気付き「NHKのなんだっけ?」
    「食べ過ぎ気をつけようぜ」「役者やってないでしょ」「役者首じゃ」
    「自分から売り込まなきゃだめだ。若い時とは違うんだから」とアドバイスをもらいます。

    再び出発。お散歩する人が多くいます。
    釣り堀みたいなところがありました。
    「お昼の音楽かな?今日はお弁当だそうです」
    神社を左へ。広いところへ出てお昼です。
    正平さんはご飯の少ないレディース弁当を食べました。

    「おぁー風出て来た」田の突当りを左折し山裾の坂を登ります。
    枯葉が道に散乱しています。右は崖です。
    「ぷわっ」坂の途中で休憩。
    「この頃坂という坂あがってないからな。向かい風と坂どっちが得意化というと…どっちも大嫌いだ」
    水が湧いているところなんか目もくれず坂の上をUターンしようとして休憩。
    意を決して坂を登ると紅葉が敷き詰められたきれいな道です。
    そこを抜けると磯辺の文字が。
    学校を探します。「くわー暖かいけど風強い」
    「すげー進まへん」枯葉が風に舞います。
    一回止まって開けた場所から下を覗きこみます。
    「あれ学校?三階建てで、あのグリーンがくすの木。でかいなあれ」
    すると地元の方が話しかけてきました。
    「あれが大山?」
    「一番とんがったのが大山」
    「あれくすの木?」
    「日清戦争の勝利記念で植えた。昔は校門の脇だったけど校庭を広げたら真ん中になった」
    「3回立て替えてるの。ここは人が増えてるよ」
    「立ってるだけでいろいろなことがわかるのがおもしろいな。仕込みのおじさん?」
    坂を下りて学校へ向かいます。
    子供の声が聞こえてきます。
    校門前荒磯小学校とうちゃこ。校門から見たくすの木はそびえ立っています。
    校庭に入りくすの木の説明板を読むと「(苗木が植えられたのは)日清じゃないよ日露だよ」
    「苗木が100年ぐらいでこんなになる?」と感心します。
    職員室で許可をもらい再び木の下へ。風で葉が揺れます。
    「おみごとです」

    木の株に座ってお手紙を読みます。
    「多分おじいちゃんは校門のそばのくすの木を見ていたと思います。ここは(人口)増えているって河原のおじちゃんが言ってた」

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