火野正平とうちゃこ日記(846)2019年春の旅 長野 箕輪町 BS日本縦断こころ旅

  • 2019.05.08 Wednesday
  • 04:34


寒河江幹です。

正平さんが登場、まだマフラーをしてロングコートを着ています。みはらしファームという公園だそうです。
「おはよう。春の旅5週目です。風冷たいです。伊那市というところにいます。あっ伊那か(田舎)」なんて言うダジャレも交え、公園の石に座ってお手紙を読みます。

【養泰寺にある湧き水の泉】箕輪町

私の心に残る思い出の場所は長野県上伊那郡箕輪町(みのわまち)の養泰寺(ようたいじ)にある湧き水の泉です。

私はこの箕輪町で生まれ育ちました。
幼児の頃の私は、私が三歳の時離婚した母に、その離婚のストレスもあったのでしょう、日常的に頻繁に「愚図」「ダメな子」と言われ続け まさに自尊感情の持てない愚図でダメで集中力のない子供に育ちました。

そんな私の転機は9、10歳ころでしょうか、当時の田舎のたいていの子供は農繁期になると親の農業の手伝いをするのがならいでした。

例にもれず私も祖父の田や畑や果樹園へと貴重な働き手としてかりだされ、特に田植えと稲刈りの時期は、今のように田植え機、コンバインなどはなく、ひたすら人海戦術で一日中田んぼに這いつくばっての労働です。

翌日は激しい筋肉痛で足腰が立たないくらいですが、その日もその次の日もこの重労働の野良仕事は続きました。

そしてこの経験で私は働くことの貴重さ、やり終わった後の爽快感、忍耐力を持って一歩ずつ進めば必ず結果はついてくることを知るのです。

愚図の私にほんの少しだけ自信がついたのもこの頃です。

作業を終え西山に沈みかかる夕日をながめた後 田んぼから細い坂道を下って養泰寺の冷たい湧き水の池に行き火照った手足を入れた時のあの充実感、爽快感は今でも忘れません。

そしてこの、何かをやり終えた後の充実感、努力の結果としての達成感はその後の私の人生の糧となりました。

正平さん、ぜひ養泰寺の泉に行き、走りで疲れた手足を浸して いっときの涼をお取りください。

今も清水(しみず・地元では湧き水のことをこう呼んでいます)はこんこんと湧いているとおもいます。


 


あそこに見えるのが南アルプス。少し歩いて、ジオパークの地図を見ます。
「あそこのポコッと出ている山は何だ?」仙丈ヶ岳が見え甲斐駒ヶ岳がその後ろに見えます。
みはらしファームを出発、最初は下りです。「あ〜」正平さんに気付いた旅行客が声をあげます。
突当りを左折すると、南アルプスの大パノラマが前面に広がります。
「ウヒョ〜」その道がまっすぐにつづいています。
「夜雨が降ったからきれいにしてくれたんだな」
「きれいですね」(スタッフ)草原の中を通る一行をBカメがとらえます。
左折するとゴルフ場の横の道になりました。
「正平さんゴルフはしないんですか?」(スタッフ)
「楽しみ方がわからんのだ」
左行ってまた右「後ろも山。いい景色やの」
交差点を左折するとラーメン店。
昼食にします。ネギ味噌ラーメンにバターをトッピング。ラムネもいただきます。

「信州に来た。山を見に来たな」休憩にします。
正平さんはチャリオをガードレールに横たえ、しばらくそのあたりを歩きます。
柿の木がありました。その下にはふきのとうが開いています。
「これミノムシだ」柿の葉で覆ったミノムシ発見。「これ大切にしよ」枝からとったミノムシをポケットに忍ばせます。
またしばらく歩くと、何の木かわからない果樹が栽培されています。
「何の畑でしょう?」「長野と言えば」「そばだ。あれはソバの木です」
しばらくすると地元住民が歩いてきました。
「お父さんあれは何の木ですか?」
「リンゴです」
「あんまり大きくないね?」
「ふじ(という品種)だから」
「やっぱり信州はリンゴか」
道路をのんびり走ります。「箕輪町来たよ〜」
Cカメの前をすごいスピードで走り抜けます。
ちょっと上り坂です。「おとととと」
養泰寺の看板がありました。
右折するとまもなく養泰寺とうちゃこ。駐車場が満杯です。どうやらお葬式のようです。
門をくぐると正平さんに手を振る喪主「毎日見てます」
「笑っていていいんですか?」「天寿を全うしたもので」
「湧いている水はこれですか?」
「そうです」
水神って書いてあります。
「あれ水芭蕉かな?」
「そうですね」
きれいです。水がポコポコ湧き出ています。「ラムネか?ラムネは昼のんだな」
添えられている地図に書いてあった畑へ行く道をたどります。
「細い坂道まだあったよ」
道路に出ると黄色い屋根の保育園。しだれ桜がきれいです。
その向かいの田んぼが仕事を手伝った田んぼ。
そこからの南アルプスがそびえているのが見えます。
戻ります。今度は細い道を下り水が湧く泉にとうちゃこ。
正平さんしゃがんで手を浸します。
「そんなに冷たくなくていいぞ」
その場に座って再びお手紙を読みます。

このお手紙の主は「漫画家さんです」たぶん有名な方なのかもしれません。

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