火野正平とうちゃこ日記(744)2018年春の旅 岐阜  山県市 BS日本縦断こころ旅

  • 2018.07.20 Friday
  • 06:04


寒河江幹です。

2018年春の旅、最終週の759日目は山県市です。
黒のキャップとエンジのプルオーバーで長良川公園にいます。
「おはようございます。長良川のほとりにいます。先日の大雨であんなところまで流木があって、ボランティアの方がはたらいています」いたるところに大雨の爪痕が見て取れます。
何やらA4サイズの大きな封筒を渡されました。

【縣(あがた)神社の椋(むく)の巨木】山県市

僕の思い出の場所は岐阜県山県市(やまがたし)平井、県(あがた)神社の椋の巨木です。
 あれは大学受験生の頃、僕は志望校合格の為、勉強に明け暮れる毎日でした。(自分のこと以外考えられず、周りもあまり見えていなかったかもしれません)
某国立大の推薦入試当日、近くまで送ってくれた母が別れ際に「これ!休憩時間に暇だったら見てね」とファイルをくれました。
 「なんじゃ?これ?」と思いながら、着いた時間も早かったので待機室で開いてみました。
 そこには父と母が僕には内緒で、県内に5か所ある椋の巨木を訪れ、願かけをしてきてくれた記録がありました。
 僕の名前「椋介(りょうすけ)」には椋の字が入っていて『心のでっかいまっすぐな人間に育つように』との願いが込められているそうなのですが、父と母は頑張っている僕に何か自分たちも力を与えることが出来ないだろうかと考え、思いたってくれたのだと知りました。
 そのまま試験前に読み続けると涙してしまいそうだったので、試験後ゆっくりと噛みしめて読みました。
迎えに来た母には「あれはいかん!涙腺崩壊しそうになったやろ〜。いつの間に出かけとったの?」と聞いたのですが、ニコニコしながら「内緒にしとったで大変やったわぁ〜(笑)お父さんが連れてってくれたから、お父さんにありがとうって言ってやってね」とのことでした。
僕は仕事から帰った父に「お父さん、ありがとう」と言ったのですが、その途端不覚にも涙が出てきて止まらなくなり 泣き出してしまいました。
父は「母さん、やり過ぎたみたいやぞ〜椋介泣かしてまったやないか〜」とまいったな〜顔をしていました。
 人生はそう上手くはいかず、僕は志望する大学には合格できませんでしたが、母の「人には与えられた道があり、そこに意味があるんだと思うから椋介の前に与えられた道を夢に向かって進んで行こうよ」との言葉で、今は県内の医療系大学で看護師の夢を実現する為、頑張っています。
 そして大学2年の時に、地元県神社の椋の巨木に会いに行って来ました。大きなその木からはちっぽけな僕に何かを語りかけてくる様なパワーを感じました。きっと父と母の思いもそこに乗っかっていたのかも知れませんね。
そんな県神社の椋の巨木を正平さんにも見てもらえたらという気持ちになりました。
今回の旅では岐阜がラストということで、最後にパワーをもらって来てほしいと思い、文章の下手な僕ですが書いてみました。どうかよろしくお願いします。


 



読み終えた正平さん、「これお父さんとお母さんはデートですね。椋にかこつけて」
地図を広げます。長良川の河川敷にいます。「伊自良湖の近くです」
出発。
田んぼの中の一本道を進みます。
「おお、グリーングリーン」一面緑です。
「飯にしましょう。右に曲がります」
しかし相変わらず田んぼの中の一本道です。
突当り大きな道路に出るとカフェがありました。
「涼しいなぁ」
「バナナジュースとハムエッグトースト」
注文を取りに来た若いウェイトレスさんは、スタッフ分もすべて覚えます。
「ハヤシライスと生姜焼き定食、エビピラフ、シーチキンピラフ、そしてハムエッグトーストとバナナジュース」
「すごいなぁ、完璧や。あと十個ぐらい行けると違う?」
正平さん、少食でハムエッグトースト4つ来ましたが1つで十分そうです。
「お願いしま〜す。ランチワンです」と元気のよい声が響きます。
「どうもありがとうございます」と大きな声でお見送りされます。
「ただいま〜と帰ってきたら、やかましいわこらと言われそう」
再び出発。
「魚を見るんだったら次を左です」
ハリヨ公園です。水が湧いているようです。
「背中にトゲがあってね、横から見ないわかんないの」
「これもしかしたらそうかも知れない。珍しいです、貴重です」
すると視界にサッカーボールのような家が飛び込んできました。
「あんなお家誰が考えたの?サッカー選手?」

「左行きまーす。きくちでーす」
「くぐりまーす。日影があったら休みましょう」
ガードレールをくぐって右折すると「どこにも日陰はありません」とみんなで合唱です。
再び田んぼ道を一行は走ります。
ある水路で作業している人を見かけました。(本当はお姉さんがいたからだと思います)
「それは何ですか?カメムシ?」バケツにカメムシがたくさんいます。
「どれだけ多くいるか数えて防除を考えます」
「おじゃましてすみません」ただ日陰を探す69歳。
やっと日陰です。お水を飲みます。汗が吹き出します。
伊自良川沿いを走ります。
「いい川や」
緩い大きなカーブを曲がると山県市に入りました。
「正平さんや」ガソリンスタンドで声がします。
正平さんはさらに進みその先の神社のようなところで休んでいると軽トラがやってきました。
おばあさんが下りてきて、「ジュースもってきたから飲んで」パチンと正平さんを叩きます。
「縣神社近い?」
「まだまだ」
瓶のコカ・コーラの差し入れです。
「まだ結構あるよ坂が」
「いらんこと言わんでいい。息子によろしくな」
伊自良湖があります。
空は雲で覆われています。
縣神社、とうちゃこ。

鳥居の前で再び水を飲み、さあ歩いていきます。
参道は高い杉の木が並び日陰になって涼しそうです。
椋ありました。
この神社を移設したときに植えたそうで樹齢何年でしょう?
巨木の根っこはすでに空洞になっていました。
するとニホントカゲがいました。
青光りする長いシッポ。
「苔がすごいな」
上の方まで苔が幹を覆っています。
「これが岐阜県に5つあるうちの1本」
近くにあった水道を捻りキャップを外してツルツル頭に水をかけます。
「あ〜気持ちいい」
巨木の下のコンクリートに座ってお手紙を読みます。

パルム結婚相談所 〜 女性会員比率50%以上 〜

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

極上のたまごかけご飯セット【40】
価格:2590円(税込、送料別) (2018/7/20時点)


 

火野正平とうちゃこ日記(742)2018年春の旅 岐阜 海津市 BS日本縦断こころ旅

  • 2018.07.18 Wednesday
  • 06:50


寒河江幹です。

2018年春の旅、最終週の757日目は海津市です。
紺の長そでに白いパンツで登場。「おはようございます。南大東島からスタートして今大垣にいます。俺は子供のころここに住んでいたのですがこんなのあるの知りませんでした」住吉燈台が映ります。
「久しぶりの青い空なんですよ。その前に新井さんが昨日ひろったこれがいいんだよ」
正平さん何やら黒い箱を取り出します。ぱかッと箱を開けると何やら蠢くものが…「うわっ」と新井さん一瞬戸惑いますが動いていたのは正平さんの指でした。
「お部屋でこんなのつくってんですか?」「んだ」
小さな川のほとりに座ってお手紙を読みます。

【水晶の湯】海津市

私の心に残る場所は、生まれ育った濃尾平野が全部見渡せる、日帰り温泉〔水晶の湯〕です。
朝に晩にみていた西の山〔養老山地〕にあります。
小さい時我が家の天気予報は西の山を見て、ふとんほし、洗濯、傘の用意等考えたものです。ラジオの天気予報よりは、当たりましたね。

私が41歳になる年 81歳になったばかりの母がクモ膜下出血でたおれ、救急車で運ばれていった後、入院になることは状態でわかっていたので必要な物を持ち車で病院へ。でも私は病院の前を通り過ぎ 行ったのは8年前に亡くなった父の墓前。すごく仲の良い夫婦だったので、こっちに来いと言われたら行ってしまうのでは・・・・・と。
父にはまだ呼んでもらっては困る、私がもういいよと言うまで待っててほしいと頼みました。

それから17年、水頭症、骨折、腸閉塞と4〜5回の入退院をくり返しましたが、いつもニコニコ、ユーモアがあり、怒った所はみたことがなく、観音様のような病人でした。

40歳という年令は母が私を生んで育て始めた年です。
私も母のオムツを取り替え(私は1年で必要なくなりましたが)ずっと母べったりの楽しい楽しい毎日でした。

97歳の誕生日まであと2週間ほどとなった時 食事がうまく取れなく、つらそうな母を見て、墓の前に・・・・・
父に今の状態を話し、「迎えに行った方がいいなと思ったら、父さん来てあげて下さい」と頼みました。 天気の良い日でしたが、その時空から雨が・・・・・・・
父の返事だなと感じ 帰って来ました。
それから20日たった日、母は苦しみもせずスーと父の所へ逝きました。

送って半年ぐらいたって 父と母、私達姉妹が育った濃尾平野を見られる所はないかと地図をみていてこの場所を知り 知人と2人で行きました。
一人用の浴槽の中から、名駅のビル群を中心にした濃尾平野をみました。広かったです!
でも、東の方にあるであろう、御嶽山、恵那山は雲にかくれみられませんでした。小さい頃から見ていた西の山から見る生まれ育った地をしっかり目に焼きつけ帰って来ました。


 



続きを読む >>

火野正平とうちゃこ日記(740)2018年春の旅 滋賀 米原市 BS日本縦断こころ旅

  • 2018.07.14 Saturday
  • 04:46


寒河江幹です。

2018年春の旅、756日目は米原です。
波が打ち寄せています。「おはよう、海みたいでしょ?琵琶湖です。雨が降って向こう岸が見えなくて、本当だったら比叡とかあるんだけど…」
正平さん、今日は上下黒い合羽を着ています。
「しっとりとしていいけどな」軒下にいすを置いて琵琶湖をバックにお手紙を読みます。

【滋賀県立伊吹運動場】米原市

僕が行ってほしいのは滋賀県立伊吹運動場です。
僕は今、中学1年生です。
小学4年生からフィールドホッケーをしています。(アイスホッケーじゃなくて、人工芝でするホッケーです)
出来たてのチームでホッケーを始めました。
それまで僕は何をしてもどんくさい不器用な人間でした。ホッケーはやってみると楽しくて、自分で言うのも何ですが、わりと上手くできました。ただ何となく、喜んでホッケーを続けてましたが、入って1年ぐらいして初めて出たのが伊吹で行われた大会でした。
まわりは強豪チームだらけで、初心者ばっかりの僕たちは緊張でガチガチでした。結果は予選リーグ3連敗と散々でした。その時の気持ちは、情けなさと悔しさでいっぱいでした。
でも今思うとその気持ちがあったから、もっと上手くなろうと一生懸命に練習を続けれたと思います。
そして、僕はこの春からホッケーを続けられる中学校を選んで進学しました。
ホッケーで僕の人生は変わりました。
伊吹での大敗が、その原点だと思います。
僕には病気のおばあちゃんがいます。身体が弱くて試合の応援に来てもらったことはありません。せめて僕の思い出の場所を見せてあげたいのです。

正平さん、お願いします。


 

続きを読む >>

PR

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>

selected entries

categories

archives

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM